2016年3月期決算の留意点(1)マイナス金利と会計の対応

退職給付会計、ヘッジ会計での対応

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2016年04月13日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆2016年3月に、ASBJ(企業会計基準委員会)は、マイナス金利への対応に関する2つの文書を公表した。


◆文書は、マイナス金利下での退職給付債務の計算(割引率)や、ヘッジ会計の金利スワップの特例処理の取扱いについてまとめている。


◆文書では、2016年3月決算においては、退職給付債務を算出する際の割引率について、マイナスとなっている利回り、ゼロを下限とする方法いずれも可能である旨、②金利スワップの特例処理に関しては、これまでこの特例の適用が認められていた借入及び金利スワップ取引については特例処理の適用が可能である旨を示している。

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