IASB、満期保有目的債券の廃止等を検討

長期的には全面時価会計へ

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2008年04月30日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆IASB(国際会計基準審議会)は、2008年3月19日に、「金融商品の報告における複雑さの削減」というディスカッション・ペーパーを公表した。

◆ディスカッション・ペーパーでは、現行の金融商品の会計処理の複雑さを解消するための長期的な解決手法として、全ての金融商品を公正価値で評価することを目指す旨を示している。

◆当面のアプローチとしては、以下の方法を提案している。
 ・方法1 満期保有目的の債券、売却可能証券等(その他有価証券)などの分類を削減する。
 ・方法2 原則は時価評価とし、原価ベースの評価を例外として認める。
 ・方法3 ヘッジ会計を簡素化する。

◆IASBは、9月19日までコメントを募集する。

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