合併等の会計処理の行方

ASBJが調査研究を公表

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2007年10月31日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆2008年上旬に、EUによるわが国会計基準に対する同等性評価の結論が出される予定であり、それに向けて、わが国では会計基準の見直しが行われているところである。

◆わが国の合併等の会計処理(企業結合会計)では「持分プーリング法」が認められている。これが廃止される否かが、EUにおいて同等と評価されるか否かのポイントとなると思われる。

◆ASBJ(企業会計基準委員会)が10月16日に公表した報告書によれば、持分プーリング法を用いた例は3例に過ぎない。経済界から大きな反対が寄せられなければ、持分プーリング法は撤廃に向かうものと思われる。

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