IASBとFASB、当期純利益廃止へ

今後の検討に要注意

RSS

2006年11月30日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆2006年10月、IASB(国際会計基準審議会)と米国のFASB(財務会計基準審議会)が共同で検討している「財務諸表の表示」プロジェクトで重要な暫定合意がなされた。

◆合意内容は、財務諸表の損益について「当期純利益」を廃止し、その他有価証券評価差額金(将来的には退職年金の数理計算上の差異など)も含んだ「包括利益」に一本化するというものである。

◆「財務諸表の表示」プロジェクトでは、2007年の第2四半期(4~6月)に討議資料を公表する予定であり、今後の検討状況に注目していく必要がある。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。