企業会計におけるコンバージェンスの加速化

ASBJ のプロジェクト計画表

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2006年11月30日

  • 古頭 尚志

サマリー

◆企業会計基準の国際的なコンバージェンス(収斂)作業に対し、各界から一層のスピードアップを求める声が高まっている。いわゆる『企業会計の2009年問題』のタイムリミットまで1 年余りとなり、わが国会計基準の孤立化が懸念されているためだ。

◆2006年7月、金融庁に事務局を置く企業会計審議会は、我が国の企業会計設定主体であるASBJ(企業会計基準委員会)に対し、コンバージェンス作業の具体的な工程表を作成することを求め、意見書を公表した。

◆このような動きに対応し、10月12日、ASBJは『プロジェクト計画表』を作成・公表し、『2009年問題』の解消に向けたスケジュールを明らかにしている。

◆本稿では、コンバージェンスの加速化に関する最近の動き、『プロジェクト計画表』に示された今後の見通しについて概説する。

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