物価連動国債、区分処理は不要に(確定版)

クレジット・リンク債、シンセティックCDOも

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2006年03月31日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆2006年3月30日に、ASBJ(企業会計基準委員会)は、複合金融商品に関する新しい適用指針を公表した。

◆物価連動国債については、現在、複合金融商品としてデリバティブ部分の区分処理(あるいは売買目的有価証券と同等の時価評価)が求められている。

◆新しい適用指針では物価連動国債については、区分処理等を不要としている。クレジット・リンク債、シンセティックCDOでも信用リスクが高くなければ(例えば、「満期保有目的の債券」と同程度の信用力であれば)、区分処理等は不要としている。

◆新しい会計処理は、2006年3月期からの適用が認められる。

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