改訂版 資本が変わる!ROEが変わる!

株主資本は、純資産の一部として定義

RSS

2005年08月19日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆ ASBJ(企業会計基準委員会)は、2005年8月10日に「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準(案)」及び「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準等の適用指針(案)」を公表した。

◆ 現行の財務諸表では、「資本の部」=「純資産」=「株主資本」である。これに対して改正案による新しい表示方法では、「資本の部」という表示は無くなり、さらに「純資産」と「株主資本」とは異なる項目として定義される。この結果、(株主)資本の範囲や、ROEの計算方法などが大きく変更されることになる。金融機関のヘッジ行動にも影響を与える可能性がある。

◆ 改正後の表示方法は、2006年4月1日以後開始事業年度から適用される予定である(ただし、新会社法の施行時期を考慮)。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。