年金資産超過額の資産・利益計上容認案

2005年4月から適用、早期適用も可

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2005年02月02日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆ 2005年1月13日、ASBJ(企業会計基準委員会)は、退職給付会計基準の改正案を公表した。

◆ 現行基準では、年金資産の運用実績が期待運用収益を上回ったり、退職給付の給付水準を引き下げたことにより、年金資産が退職給付債務を超過することとなった場合、当該部分については資産・利益としての計上を認めていない。

◆ 改正案では、上記の超過額についても、資産・利益計上を認めることとしている。

◆ ASBJは2月14日までコメントを募集し、2005年3月までに改正基準を公表する予定である。新基準は、2005年4月1日以後開始する事業年度から適用し、2005年3月期(又は9月決算会社の2005年3月中間期、12月決算会社の2005年6月中間期)からの早期適用も認める予定である。

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