ASBJ、年金資産超過額の利益計上容認へ

2005年3月までに改正基準公表予定

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2004年12月17日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆ 2004年12月9日、ASBJ(企業会計基準委員会)は、第1回退職給付専門委員会を開催し、退職給付会計基準の見直しに着手した。
◆ 現行基準では、年金資産の運用実績が期待運用収益を上回ったり、退職給付の給付水準を引き下げたことにより、年金資産が退職給付債務を超過することとなった場合、当該部分については資産・利益としての計上を認めていない。
◆ 専門委員会では、上記の超過額についても、資産・利益計上を認める方向で検討を開始している。
◆ 2005年3月までに改正基準を公表し、2005年4月1日以後開始する事業年度から適用し、2005年3月期(又は9月決算会社の2005年3月中間期)からの早期適用も認める予定である。

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