日本の会計基準は国際会計基準と同等か?

EUで進む第三国GAAPの同等性評価プロジェクト

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2004年11月18日

サマリー

◆ 2007年1月から、EUで公募又は上場するEU域外企業に、国際会計基準(IAS/IFRS)又はこれと同等と認められる会計基準による連結財務諸表の作成が義務付けられる(EU域内企業の場合は2005年1月から義務化)。
◆ ただし、IAS/IFRSと同等と認められる会計基準に基づき作成された財務諸表は、現在と同じようにEUにおいても利用できるため、日本の会計基準を含む第三国の会計基準がIAS/IFRSと同等と認められるかに注目が集まっている。
◆ IAS/IFRSとの同等性に関する判定は、EC(欧州委員会)が行うこととなっている。2004年10 月21日、CESR(欧州証券規制委員会)では、ECからの同等性評価に係る技術的助言の要請に基づき、同等性評価を行う際の基本的な考え方をまとめたコンセプト・ペーパー案を公表した。本稿では、CESRが公表したコンセプト・ペーパー案の内容を中心に、EUで進む第三国GAAPの同等性評価プロジェクトについてまとめる。

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