模索続く米国のストック・オプション 会計基準:追加版

企業会計最前線No.13:FAS123 号及びAPB 意見書25 号を改正する公開草案

RSS

2004年09月02日

  • 中田 綾

サマリー

◆ ストック・オプションに関する現行会計規則であるFAS123 号は、公正価値による方法を推奨するにとどめ、本源的価値による方法も容認している。その結果、ストック・オプションについて報酬コストを認識しないという状況がもたらされた。
◆ 会計に対する不信が高まり会計処理法に批判が集中するようになり、国際会計基準審議会は、2004年に費用計上を義務付ける株式報酬取引の会計処理に関する国際財務報告基準を公表した。このような流れを受け、FASB は2003 年にFAS123 号の見直しを開始し、2004 年3 月31 日にFAS123 号及びAPB 意見書25 号を改正する公開草案の公表した。
◆ 本稿では、主に同公開草案の内容の解説を行う。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。