FRB銀行上級貸出担当者調査(2015年1月)

貸出基準はほぼ変わらず、大・中堅企業向けの借入需要が増加

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2015年02月18日

  • ニューヨークリサーチセンター 上野 まな美
  • 土屋 貴裕

サマリー

◆2015年1月の調査によると、商工ローンの貸出基準はほぼ変わらず、前回の調査に比べ、価格条件または非価格条件を緩和した銀行は少なかった。借入需要は大・中堅企業向けが増加した。


◆商業用不動産ローンにおける貸出基準もほぼ変化がなかった。商業用不動産ローンの借入需要は増加した。


◆住宅ローンにおいては、消費者金融保護局(Consumer Financial Protection Bureau)の適格住宅ローン(QM:Qualified Mortgage)の規則を反映させ、住宅ローン市場に関するより詳細な情報を提供するために、住宅ローンの分類が修正及び拡大された。


◆大手銀行の中には、政府支援機関(GSE: Government-Sponsored Enterprise)適格を含む住宅ローンの基準を緩和した銀行があった。住宅ローンの借入需要に関しては、ほぼ変化なしとの回答が多数であった。


◆消費者ローンの貸出基準及び貸出条件はほぼ変わらなかった。一方、自動車及びクレジットカードローンの借入需要が増加したとの回答が大手銀行から若干あった。

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