米雇用者数は着実に増加し失業率は低下
2014年12月の米雇用統計:賃金は低下したが一部の業種では上昇
2015年01月13日
サマリー
◆12月の非農業部門雇用者数は前月から25.2万人増加し、過去分も上方修正されて、雇用者数の増加ペースは加速している様子である。失業率は5.6%と前月から0.2%ポイント低下したが、主に労働市場から退出した人が増えたことに因る。
◆業種別の雇用動向は、サービス業で主に企業向けサービスと教育・医療で雇用が増えた。詳細に見ると雇用が減少している業種や増加ペースが鈍っている業種もあるが、総じて幅広い業種で雇用が増加した。
◆労働時間は横ばいで時給は減少した。一部の業種における賃金や労働時間の上昇は、所得拡大の一助となるだろう。1月のFOMC(連邦公開市場委員会)では、雇用者数の増加や失業率の低下が賃金を上昇させ、インフレ率の押し上げにつながるか、議論されることになろう。
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