サマリー
◆今後10年間(2017~26年)の世界経済の平均成長率は3.2%と予測するものの、予測期間前半に下振れリスクが多い点には留意が必要であろう。
◆米国経済は今後10年間で平均2.1%、欧州経済を平均1.4%と見込む一方、中国経済は平均6.1%と緩やかに減速していくと想定する。
◆世界経済の不透明感が高まっている根源は米国である。前例にとらわれない言動を繰り返すトランプ大統領の任期4年間は常にリスクを意識せざるを得ないだろう。トランプ大統領の財政拡張政策は米景気の上振れ要因になるが、一方で、保護主義的な通商政策は米国だけでなく、世界全体が下振れする材料になろう。
◆Fedは緩やかなペースで引き締めを続けるとみられるが、トランプ大統領の政策次第ではインフレへの配慮から利上げペースを加速させる可能性がある。
◆協調減産に伴って原油の供給過剰は解消に向かうも、予測期間中の原油価格は緩やかな上昇が見込まれ、予測期間終盤でも80ドル程度にとどまると想定。
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