サマリー
◆2023年7-9月期の実質GDP成長率は前期比年率▲2.9%へと下方修正された。今回は2022年度国民経済計算年次推計が反映されたこともあって幅広い需要項目が改定され、中でも民間在庫変動の寄与度が1次速報値から前期比で0.2%pt低下した。7-9月期の輸出は増加したものの設備投資や個人消費などが振るわず、停滞感の強い内容であった。もっとも、実質GDPは4四半期ぶりのマイナス成長であり、在庫変動を除いた最終需要は前期比年率▲1.0%と、4-6月期が同+4.9%だった割には落ち込みが小さかった。
◆10-12月期の実質GDP成長率は前期比年率+2.8%と見込んでいる。自動車の供給制約の解消で挽回生産が行われ、耐久財消費などを押し上げるだろう。インフレ率の低下は個人消費の回復に寄与するとみられる。欧米経済の減速や半導体市場の調整もあって設備投資はこのところ低迷しているものの、2四半期連続で減少した反動や、中国経済の回復もあって10-12月期は増加に転じるとみている。一方、海外経済の悪化による輸出の下振れリスクなどには引き続き注意が必要だ。
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