サマリー
◆2022年8月の全国コアCPI(除く生鮮食品)は前年比+2.8%と、伸び率は前月から0.4%pt上昇した。内訳を見ると、耐久消費財、半耐久消費財、非耐久消費財、サービスの全てで伸び率が上昇した。とりわけ、携帯電話通信料引き下げの影響がもう一段剥落したことなどを受けサービスが前年比プラスに転じたことや、輸入物価高を背景に非耐久消費財の伸び率が上昇したことが全体を大きく押し上げた。
◆今後も引き続き輸入物価高が消費者物価指数の押し上げ要因となるだろう。燃料油価格激変緩和対策事業などの政策要因が物価上昇を一部抑制するものの、輸入物価高がタイムラグを伴いつつ国内に波及することで、コアCPIは2022年10-12月期にかけて前年比+2%台後半で推移するとみている。
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