2022年4月雇用統計

失業率は2.5%と3カ月連続で低下し、雇用環境は改善が続く

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2022年05月31日

  • 和田 恵

サマリー

◆2022年4月の完全失業率(季節調整値)は2.5%と3カ月連続で低下した。内訳を見ると、就業者数は2カ月連続で増加し、失業者数は3カ月連続で減少した。非労働力人口も減少したことから、4月の雇用環境は前月から改善が継続したとみられる。

◆4月の有効求人倍率(季節調整値)は1.23倍(前月差+0.01pt)、新規求人倍率(同)は2.19倍(同+0.03pt)と上昇した。新規求人数・新規求職申込件数のいずれも前月から増加しており、求人側の増加率が求職のそれを上回ったことが新規求人倍率を押し上げた。

◆先行きの雇用環境は、経済活動の正常化もあって改善が続こう。年後半にかけては新たなGo Toトラベル事業の実施などが対人接触型サービスの需要の回復を後押ししよう。ただし、資源高による企業収益の減少が雇用環境の改善を抑制する可能性に注意が必要だ。

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