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2021年2月全国消費者物価

原油価格の上昇を背景にコアCPIの前年比下落率が縮小

2021年03月19日

経済調査部 エコノミスト 岸川 和馬

サマリー

◆2021年2月の全国コアCPI(除く生鮮食品)は前年比▲0.4%と、前月(同▲0.6%)から下落率が縮小した。物価の基調を示す新コアコアCPI(除く生鮮食品、エネルギー)上昇率は同+0.2%となった。

◆コアCPIの前年比変化率の内訳を見ると、主にエネルギーが上昇に寄与した。エネルギーは20年秋以降前年比の下落幅が拡大していたが、当月は原油価格の上昇を受けて「ガソリン」などが持ち直した。資源価格の反映が「ガソリン」よりも遅い「都市ガス代」、「電気代」でも下げ止まりの兆しが見られた。その他の品目では「ルームエアコン」や、輸入ブランドバッグなどにあたる「バッグB」などが押し上げた。他方で、「宿泊料」や前年に運賃改定で上昇した影響が剥落した「タクシー代」は上昇幅縮小に寄与した。

◆先行きの全国コアCPIの前年比変化率はプラス転換に向かうとみている。需給ギャップに見るマクロの需給バランスの改善や、原油価格の上昇、円安進行に伴う輸入物価の上昇などが押し上げ要因となろう。ただし携帯電話利用料の低下や、Go Toトラベル事業の再開の可能性など、特殊要因による物価への下押し圧力には留意が必要だ。

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