サマリー
◆2020年8月の生産指数は前月比+1.7%と3ヶ月連続で上昇し、市場予想を小幅に上回った。生産指数は5月を底に持ち直しているものの、前月比の伸び率は前月から低下した。業種別に見ると、自動車工業や鉄鋼・非鉄金属工業、電子部品・デバイス工業などが全体を押し上げた。自動車工業の増産は国内外の需要回復に加え、8月は新型車の生産開始も寄与した。鉄鋼・非鉄金属工業などでは自動車の好調さが増産につながったとみられる。
◆9月以降の生産は緩やかな回復が続くとみている。製造工業生産予測調査によると、9月は前月比+5.7%(計画のバイアスを補正した試算値(最頻値)は同+2.8%)、10月は同+2.9%の見通しだ。輸送機械工業や生産用機械工業、電気・情報通信機械工業を中心に付加価値生産額の大きい産業で増産が見込まれている。ただし、一部にはペントアップ需要が含まれるとみられることから、これが剥落することで鉱工業生産指数の回復ペースは年末にかけて徐々に鈍化するだろう。
◆2020年10月7日公表予定の8月分の景気動向指数は先行CIが前月差+2.3ptの89.0、一致CIは同+1.8ptの80.1と予想する。この見通しに基づくと、一致CIによる基調判断は現在の「悪化」から13ヶ月ぶりに「下げ止まり」に上方修正される。
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