2019年4-6月期GDP一次速報予測~前期比年率▲0.3%予想

輸出の回復が鈍い一方、内需は底堅い

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2019年07月30日

  • 山口 茜
  • 小林 俊介

サマリー

◆2019年4-6月期のGDP一次速報(8/9公表予定)は、実質GDPが前期比年率▲0.3%(前期比▲0.1%)と、3四半期ぶりのマイナス成長を予想する。内需が堅調に推移した一方で、外需が大きく落ち込んだことで、全体では小幅な減少となったとみられる。

◆<内需>個人消費は2四半期ぶりの増加、住宅投資は4四半期連続の増加、設備投資は3四半期連続の増加を見込む。消費は1-3月期に弱かった反動に加え、10連休のゴールデンウィークが押し上げ要因となった。また、公共投資は防災・減災、国土強靱化対策が下支えし、2四半期連続の増加を予想する。

◆<外需>輸出は2四半期ぶりの増加を予想するものの、前期の落ち込みからの戻りは弱い。一方、輸入がそれを大きく上回る増加となったことで、外需寄与度は▲0.5%ptと2四半期ぶりにマイナス寄与となる見通しだ。

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