10月鉱工業生産

実績、見通しとも良好、生産は持ち直し

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2014年11月28日

  • ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 橋本 政彦

サマリー

◆2014年10月の生産指数は、前月比+0.2%と2ヶ月連続の上昇となった。前月からの低下を見込んでいた市場コンセンサス(同▲0.6%)から上振れした形であり、ポジティブな結果であった。製造工業生産予測調査による11月、12月の生産計画についても、いずれも増加を見込む良好な内容であり、2014年初から減少傾向となってきた生産は、持ち直しの動きが見られている。


◆10月の生産指数を業種別に見ると、全15業種中、6業種が上昇となった。生産全体への寄与を見ると、はん用・生産用・業務用機械工業(前月比+4.4%)、電気機械工業(同+3.2%)、電子部品・デバイス工業(同+1.6%)による押し上げが大きかった。


◆製造工業生産予測調査では、11月の生産計画は前月比+2.3%、12月は同+0.4%となり、生産の持ち直しが続くことを見込む結果となった。業種によってばらつきはあるものの、素材・加工を問わず、全般的に生産が増加傾向となることを見込む良好な内容である。

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