9月雇用統計

内容は悪くないが、雇用環境の改善ペースは鈍化傾向

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2014年10月31日

  • ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 橋本 政彦

サマリー

◆労働力調査によると、2014年9月の完全失業率(季節調整値)は、前月から+0.1%pt上昇し、3.6%となった。ヘッドラインだけ見れば前月より失業率が悪化しているが、内容はそれほど悪くない。雇用者数は、前月差+20万人と大幅に増加し、増加傾向が続いている。また、自営業主・家族従業者を含めた就業者数を見ても、同+4万人と2ヶ月連続の増加となった。


◆一般職業紹介状況によると、2014年9月の有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.01pt低下し、1.09倍となった。有効求人倍率の低下は2011年5月以来、3年4ヶ月ぶりである。一方、新規求人倍率は前月から+0.05pt上昇し1.67倍となった。


◆9月の雇用関連統計を総じて見ると、失業率、有効求人倍率ともに前月から悪化したが、内容としてはそれほど悲観的なものではない。労働需給は引き続きタイトな状況にあり、方向感としても改善基調が続いている。ただし、雇用環境の改善ペース鈍化が確認される内容であったと言える。

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