経済指標の要点(1/25~2/17発表統計分)

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2012年02月17日

  • 齋藤 勉
  • 経済調査部 シニアエコノミスト 増川 智咲

サマリー

◆企業関連の指標は、企業活動が海外経済の影響で変動していることを表す内容であった。タイの洪水による生産減からの反動増により、鉱工業生産指数は前月比+3.8%とプラスに転換した。一方で、輸出金額は前年比▲8.0%と3ヶ月連続でのマイナスとなり、円高や海外経済の減速により、引き続き輸出の基調は弱い状況が続いている。企業関連の動向は、今後も海外経済の動向に左右されると見られる。

◆家計関連の指標は雇用・所得・消費環境が引き続き横ばいで推移していることを示す内容であった。消費は前年比+0.5%と10ヶ月ぶりのプラスとなった。失業率は前月から0.1%pt上昇し、2ヶ月振りに悪化した。現金給与総額は前年比+0.1%と2ヶ月ぶりのプラスとなった。先行きは、復興需要の本格化が進めば、企業業績の改善を通して家計関連指標はゆるやかに改善していくとみられる。

◆今後発表される統計では、2月20日の貿易統計が注目される。大幅な貿易赤字が見込まれており、3月8日の国際収支では、3年ぶりに単月での経常赤字の可能性がある。例年1月は貿易収支の値が振れやすい傾向があるとは言え、大きく注目を浴びるだろう。

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