12月消費・雇用~消費は10ヶ月ぶりのプラス

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2012年01月31日

  • 齋藤 勉
  • 経済調査部 シニアエコノミスト 神田 慶司

サマリー

個人消費の基調は横ばいの動きが続く:2011年12月の家計調査によると、実質消費支出(二人以上の世帯)は前年比+0.5%と、10ヶ月ぶりのプラスとなった。季節調整値では前月比▲1.0%と減少したものの、振れの大きい品目を除いた消費支出(除く住居等)では同+0.1%と3ヶ月ぶりに増加した。ただし、一時的な要因を除けば概ね横ばいの動きであり、供給側の統計や雇用環境、マインドなども併せて判断すると、消費の基調は概ね横ばいであると言える。

雇用環境は緩やかに改善傾向:2011年12月の完全失業率(季節調整値)は4.6%となり、前月から0.1%pt悪化した。単月では悪化となったが、就業者数の動きは横ばいの動きをつづけている。有効求人倍率は0.71倍となり、前月から0.02pt改善した。総じて見ると、雇用の基調は緩やかに改善傾向にあると言えるだろう。

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