11月消費・雇用~消費の基調は横ばいの動きが続く

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2011年12月28日

  • 齋藤 勉
  • 経済調査部 シニアエコノミスト 神田 慶司

サマリー

個人消費の基調は概ね横ばい2011年11月の家計調査によると、実質消費支出(二人以上の世帯)は前年比▲3.2%と、9ヶ月連続のマイナスとなった。季節調整済み前月比で見ても▲1.3%と前月から減少している。ただし、テレビの販売減少に歯止めがかかりつつあり、12月20日からはエコカー補助金が復活することを踏まえれば、供給側の統計や雇用環境、マインドなども併せて判断すると、消費の基調は概ね横ばいであると言える。

雇用環境は緩やかな改善傾向2011年11月の完全失業率(季節調整値)は4.5%となり、前月と同率となった。単月では横ばいでの推移となったが、非労働力人口が減少し就業者数が増加するなどポジティブに捉えられる。有効求人倍率と併せて見ても、雇用の基調は緩やかな改善傾向にあると言えるだろう。

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