10月消費・雇用~雇用環境は緩やかな改善傾向

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2011年11月29日

  • 齋藤 勉
  • 経済調査部 シニアエコノミスト 神田 慶司

サマリー

個人消費の基調は概ね横ばい:2011年10月の家計調査によると、実質消費支出(二人以上の世帯)は前年比▲0.4%と、8ヶ月連続のマイナスとなったが、減少幅は2ヶ月連続で縮小した。季節調整済み前月比で見ても+0.3%と前月から緩やかに増加している。供給側の統計や雇用環境、マインドなども併せて判断すると、消費の基調は概ね横ばいであると言える。

雇用環境は緩やかに改善傾向:2011年10月の完全失業率(季節調整値)は4.5%となり、前月差+0.4%ptと3ヶ月ぶりに悪化した。単月では大幅な悪化となっているが、非労働力人口が減少しているなどポジティブな面も強く、有効求人倍率と併せて見ても、雇用の基調は緩やかに改善傾向にあると言えるだろう。

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