サマリー
◆中国国家統計局によると、2024年4月~6月の実質GDP成長率は前年同期比4.7%(以下、断りのない限り、変化率は前年比、前年同期比、前年同月比)となり、1月~3月の5.3%から減速した。不動産不況による家計のバランスシート調整の影響により、消費の伸びが鈍化したことが響いた。
◆このまま景気減速が続けば、2024年の政府成長率目標5.0%前後の達成は困難だ。今後、中国政府は景気てこ入れ策を強化してくる可能性が高い。ただし、打てる手は製造業投資やインフラ投資の増強、あるいは消費刺激策の拡充などが中心となろう。製造業投資やインフラ投資の一段の増強は、過剰生産能力のさらなる深刻化や投資効率の低下(金融リスクの増大)を招きかねない。消費刺激策について、クーポン配布などの効果は一過性のものにとどまり、家電購入に対する補助金政策は需要先食いという副作用が付きまとう。仮に2024年は5%成長を達成できても、そのツケは後年支払うことに注意が必要だ。
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