他市場にも波及する?スタンダード市場改革

少数株主保護や上場の責務が問われると広範に影響する可能性も

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サマリー

◆東京証券取引所で 2025年11月13日に「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」の第24回が開催された。複数の項目について議論されたが、本稿では(1)グロース市場における今後の対応、(2)プロマーケットの今後の方向性について、(3)スタンダード市場における今後の対応、の議論を概観する。

◆(1)のグロース市場の上場維持基準等の見直しは、パブリックコメントの結果を踏まえ、12月中を目途に規則改正が実施予定である。(2)のプロマーケットは信用力・知名度の確保、円滑な事業承継の準備など様々な動機での上場を促進してきたが、改めて「一般市場上場とその後の成長を目指す企業が集う市場」と位置付ける方向性について議論が行われた。

◆(3)のスタンダード市場に関する具体的な対応は次回以降に本格的に議論される予定である。現状、様々な施策が議論のテーブルに載せられているが、流動性(公開性)の確保に加え、少数株主保護に対する施策、上場の責務を求めることなどが検討されている。後の2つは他市場にも影響する可能性があり、今後の議論が注目される。

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