聖域なきスタンダード市場改革議論

上場維持基準などの見直しにも言及

RSS

サマリー

◆東京証券取引所で「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」の第23回が開催された。今回は、(1)「資本コストや株価を意識した経営」に関する現状と今後の取組み、(2)グロース市場における今後の対応、(3)スタンダード市場における今後の対応、(4)プライム市場の英文開示義務化後の状況、について議論が行われた。

◆プライム市場、グロース市場と続いて、今後はスタンダード市場改革がフォローアップ会議の議論の中心になりそうである。メンバーからはスタンダード市場上場会社に対してバランスシート、資本コスト、キャピタル・アロケーションへの意識の低さや上場会社としての責任を質す声があり、厳しい指摘が多かった。

◆また、少数株主保護、流動性・株主分布を中心として、上場維持基準などの見直しにも言及されており、聖域なきスタンダード市場改革の議論がスタートした格好である。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

同じカテゴリの最新レポート