2025年09月22日
サマリー
◆東京証券取引所で「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」の第23回が開催された。今回は、(1)「資本コストや株価を意識した経営」に関する現状と今後の取組み、(2)グロース市場における今後の対応、(3)スタンダード市場における今後の対応、(4)プライム市場の英文開示義務化後の状況、について議論が行われた。
◆プライム市場、グロース市場と続いて、今後はスタンダード市場改革がフォローアップ会議の議論の中心になりそうである。メンバーからはスタンダード市場上場会社に対してバランスシート、資本コスト、キャピタル・アロケーションへの意識の低さや上場会社としての責任を質す声があり、厳しい指摘が多かった。
◆また、少数株主保護、流動性・株主分布を中心として、上場維持基準などの見直しにも言及されており、聖域なきスタンダード市場改革の議論がスタートした格好である。
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