「量」より「質」を追い求める東証

上場会社数の拡大トレンドは転換点に

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サマリー

◆最近、非公開化による上場会社数の減少を前向きに捉えるコメントが東京証券取引所(東証)から発信されている。東証の方針として、上場会社数という「量」を追うのではなく、「質」を追求するものである。

◆2013年の大阪証券取引所との統合以降、増加してきた上場会社数は2024年に初めて減少する可能性が出てきた。現時点では非公開化数が新規上場数を上回る。

◆「量」から「質」を追求する東証の施策は、上場会社にとって上場維持コストのさらなる上昇につながると予想される。東証の方針を踏まえて、上場会社は今後の進路を検討していくべきである。

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