2018年03月29日
サマリー
◆日本銀行(以下、日銀)から 2017 年10-12 月期の資金循環統計(速報)が公表された。2017年10-12月期の金融市場では、株価の上昇を背景に株式や対外証券投資等において資産価格が上昇し、各主体の金融資産残高の増加に寄与した。
◆家計の金融資産残高は1,880兆円と過去最高となった。家計においては、投資信託や対外証券投資に資金流入するも、株式等では売却超となった。
◆預金取扱機関(銀行など)において、日銀当座預金が2012年1-3月期以来の減少に転じたものの、現預金全体では積み上がる状況が続いている。
◆対外証券投資残高は、資産価格の上昇を主因に、602.8兆円に増加した。国際収支統計から地域別の状況を見ると、金利上昇局面の継続が懸念された対北米向けで中長期債が▲3.7兆円と大幅な処分超となった。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
CGコードでの現預金保有の検証に対する上場会社の懸念
一見対立しているようだが、通底する投資家と会社側の意見
2025年11月07日
-
非上場株式の発行・流通を活性化する方策
「スタートアップ企業等への成長資金供給等に関する懇談会」が報告書を公表
2025年10月29日
-
親子上場などに関する開示議論の再開
不十分な開示状況に対して、開示項目の記載必須化に向けた議論も
2025年10月27日

