資金循環統計(2017年7-9月期)

株価上昇などで各主体の金融資産残高が増加

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サマリー

◆日本銀行(以下、日銀)から2017 年7-9 月期の資金循環統計(速報)が公表された。2017 年7-9 月期の金融市場では、株価の上昇などを背景に株式や対外証券投資などにおいて資産価格が上昇し、各主体の金融資産残高の増加に寄与した。


◆家計の金融資産残高は1,845 兆円と過去最高となった。家計においては、現金・預金へのフローが減少する一方、投資信託や対外証券投資が増加するなど、リスク資産への資金シフトがみられた。


◆対外証券投資は預金取扱機関(銀行等)、生命保険においても積極的に行われ、生命保険の同残高は過去最高を更新した。民間非金融法人企業(事業法人)においては、対外直接投資が引き続き活発であった。


◆年金においては、企業年金の残高は減少したが公的年金の残高の増加がこれを上回ったため、全体の残高は増加した。海外部門においては、貸出残高の増加がみられた。


【「なるほど金融」の「おカネはどこから来てどこに行くのか 資金循環統計の読み方」もご参照ください。】

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