2014年02月26日
サマリー
◆大企業のバランスシートに占める投資有価証券の割合が上昇している。上場企業のキャッシュ・フロー計算書を集計したところ、近年、投資有価証券の取得に伴う支出が高水準で推移していることが確認された。
◆投資有価証券は企業が政策的に保有する有価証券を指すが、これが増加している主因は、海外子会社・関連会社の設立(取得)や、海外企業との取引関係を強化するための政策投資とみられる。企業の海外進出の目的は従来“良質で安価な労働力の確保”が多かったが、近年は“現地(および近隣国)の需要を取り込むため”にシフトしている。
◆政策投資も含めて見れば2000年代を通じて大企業の投資は増加基調にある。内部留保やフリー・キャッシュ・フローを見る限り、投資拡大の余地は残されており、今後も海外を中心とした政策投資は続くだろう。2014年1月に施行された産業競争力強化法ではベンチャー投資の促進や事業再編の促進のための施策が盛り込まれており、国内に対する政策投資が増加する可能性もある。
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