グラス・ルイスの議決権行使助言が大変化

標準的な助言基準を廃し、顧客ごとのカスタマイズを徹底

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サマリー

◆議決権行使助言業大手のグラス・ルイスは、2027年に“house policy”(グラス・ルイスが判断する標準的議決権行使基準)に基づく議決権行使助言を終了し、顧客ごとにカスタマイズされた助言へ移行する方針であると発表した。

◆これは、AI技術等の進展により個別対応が可能となったこと、および米国共和党やテキサス州による規制への対応を背景としている。

◆日本企業に対しては、国内外の機関投資家がすでに厳格な独自基準を持っているため、グラス・ルイスの方針転換によって議決権行使の賛否比率が大きく変動する可能性は低いと考えられる。

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