2013年06月10日
サマリー
◆2012年度の企業部門における資金調達は、銀行借入やCPの発行などによる調達には増加がみられたものの、増資や社債発行など資本市場を通じた資金調達は低調であった。また、銀行借入の増加も一部大企業が銀行から支援を受けた影響が大きいことから、企業活動が活発化したことに伴う資金需要の増加とは言い難い。
◆しかし、細かい部分をみていくと、成長企業・成長分野などにおいては資金調達を積極化する動きも窺える。例えば医療・福祉業の設備資金の新規借入や、企業の海外進出に伴う資金調達には増加の傾向がみられ、また新規公開(IPO)により株式市場から資金調達した企業数も近年増加している。
◆安倍政権が2013年6月に公表予定の成長戦略では、目標として“企業の設備投資を3年間で70兆円に回復”が掲げられる見込みである。大企業を中心に企業部門の手元資金は潤沢といわれているが、創業まもない企業や新たな事業に取組む企業は資金面で不安定であり、円滑な資金供給が求められる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
「地域金融力強化プラン」の要点
ポイントは①地域企業の価値向上への貢献・地域課題の解決、②地域金融力発揮のための環境整備
2026年01月15日
-
2026年東証関連施策の注目点
2026年は中小型株に変化を促す年に
2026年01月07日
-
独立社外取締役の「独立性」基準の見直し
2026年は親子上場などに関連する規則の見直しの動きが活発に
2025年12月25日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
-
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
-
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
-
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
-
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日

