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復活する日本のLBOファイナンス

金融危機後に需要が高まるメザニン・ファイナンス

ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 菅野 泰夫

サマリー

◆グローバル金融危機発生以前に隆盛であったLBOファイナンス市場が、再び活性化の気運を高めつつある。その要因として、LBOブームに沸いた2000年代中旬頃の投資案件に対するリファイナンス需要や、日本企業のM&Aの増加が呼び水となっているといわれる。特に昨今では、LBOファイナンス市場の中でも取り分けメザニン・ファイナンス(劣後ローン、優先株等)が注目されつつある。

◆過去に、日本のメザニン・ファイナンス市場の育成を阻害していたのは、邦銀のリスク・リターン特性を軽視した融資体制にあるとの意見も少なくない。本来、メザニンとしてしか融資出来ないリスクの高い案件がシニアローンとして実行されていたことが、適正な市場育成を阻害していたともいえる。

◆中小企業金融円滑化法の出口戦略においても、資本再構築等の場面でメザニン・ファイナンスは効力を発揮するとの見方は強い。ひいては日本の投資家にとって長く課題であったとされる、ミドルリスク・ミドルリターン市場の活性化に繋がる可能性も高い。金融危機を経て、適正な市場が形成されつつある日本のメザニン・ファイナンスに対する今後の需要が注目される。

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