環境短観で見る環境ビジネスの動向

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  • 伊藤 正晴

サマリー

◆環境省の「環境経済観測調査(環境短観)」によると、平成26年6月時点の環境ビジネスの業況DIは27、半年先予測は29、10年先予測は46であった。全ビジネスの業況DIはそれぞれ12、15、8であり、環境ビジネスの好調さがわかる。また、環境ビジネスを実施している企業のみに限ると、環境ビジネスの業況DIはそれぞれ22、24、27となっている。


◆業況DIが高い環境ビジネスは、現在は「省エネルギー自動車」、「高効率給湯器」、「再生可能エネルギー」などであるが、10年先予測では「蓄電池」、「省エネルギー建築」などとなっており、好調と考えるビジネスが変わっていくようである。


◆今後実施したい環境ビジネスとして、「再生可能エネルギー」、「スマートグリッド」を回答した企業が多い。国内市場の発展などとともに、補助金・助成金などが理由として挙がっており、国や自治体などの施策への期待がうかがえる。

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