上場子会社における独立取締役の選任状況~リスクメトリックス新基準の影響度~

独立した社外取締役を選任している東証1部の上場子会社は2割に止まる。

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2009年11月09日

  • 藤島 裕三

サマリー

◆議決権行使助言の最大手リスクメトリックスグループは、上場子会社を対象として、独立取締役が2人以上いない場合は経営トップの再任に反対する方針を発表した。

◆東証のガバナンス報告書によると、東証1部の上場子会社が選任している社外取締役の大部分は親会社出身で、独立取締役を1人でも選任している企業は2割に過ぎない。

◆独立取締役を伴っていない上場子会社において、取締役選任議案の反対票が多い事実が、議決権行使の結果開示を通じて明らかになる例は、少なからず生じるだろう。

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