「村上ファンド」の功罪

~ガバナンスの「伝道師」は堕ちたのか?~

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2007年01月04日

  • 藤島 裕三

サマリー

◆新春を迎えるに際して、2006年に話題となった経済ニュースを、ガバナンスの視点から回顧する。第一回目は、いわゆる「村上ファンド」の意義について。

◆そもそも村上氏の主張は、株主重視の論理に基づいた、概ね正当なものだった。問題とするべきは手法で、誤ったガバナンス観を企業に植えつけた恐れがある。

◆わが国企業に株主重視を意識させたこと、揺るぎない「功」である。ただし強引なやり方に拒絶反応が起きたことは、紛れもない「罪」といわざるを得ない。

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