サマリー
◆戦後のわが国の農業は、GHQによる農地解放で幕を開けた。その後、1961年の農業基本法制定、1971年の本格的な減反政策の開始、1995年の食糧法の施行(食糧管理法の廃止)、1999年の食料・農業・農村基本法制定、2009年の農地法改正などが大きなトピックとして挙げられる。いずれも農業の活性化を図ったものと考えられるが、産業としての農業は相対的な停滞から抜け出たとは言い難い。
◆産業としての農業の相対的な停滞あるいは課題は、就農人口の減少と高齢化の同時進行に表れていると言えよう。2013年の基幹的農業従事者は174万人、就業人口に占める比率は2.8%、基幹的農業従事者における65歳以上比率は61.3%である。
◆農業に対する貸出金残高は、2012年度は全金融機関合計で約5.2兆円である。そのうち組合金融機関が41.0%、政府系金融機関が45.6%、民間金融機関が13.5%である。農業への資金融通という観点では、現時点では農協と日本政策金融公庫が主体となっていると言え、これらの動向と新しい資金投入形態の活用が、金融面からみた農業の今後の大きなカギを握ると考えられる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
農業改革の進捗状況と農業金融
農業の企業化進展の兆し
2016年11月28日
-
金融の機能を農業に活かす
農業の復権に向けた金融の役割④
2014年10月24日
-
農業金融の都道府県別貸出額
農業の復権に向けた金融の役割③
2014年09月17日
-
農業政策変革の動きと農業政策金融
農業の復権に向けた金融の役割②
2014年07月23日
-
瑞穂の国における農業
2012年03月07日
-
農業の企業化は若者の新規就農を目玉に
2013年09月02日
同じカテゴリの最新レポート
-
約束手形の急減と資金繰りへの影響
期末決算に表れない資金繰りの変化と金融機関の役割
2026年11月04日
-
ふるさと納税のポータルサイト手数料
事務費の性質からみた内製化の論点-リスクの引受と間接費の計上
2026年09月28日
-
ふるさと納税の現況
地域経済の下支えと財政健全化の効果
2026年08月26日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
日本の長期金利、2035年に5%台の可能性
2035年に3.5~4.2%程度で、海外保有拡大で1%pt超の上乗せも
2026年10月16日
-
増える高齢富裕層とその地域分布
高齢富裕層はどこにいるのか、その資産は今後どこへ向かうのか
2026年10月01日
-
金利上昇と「資本コストや株価を意識した経営」
金利上昇による資本コスト上昇は限定的だが引き続き要注視
2026年10月13日
-
預貸率における地域間格差
東京都への一極集中と地域金融機関に期待される対応
2026年10月02日
-
飲食料品の消費減税による消費行動への影響
買い控え・反動増は限定的。外食支援策は実態を見極めた対応を
2026年10月19日
日本の長期金利、2035年に5%台の可能性
2035年に3.5~4.2%程度で、海外保有拡大で1%pt超の上乗せも
2026年10月16日
増える高齢富裕層とその地域分布
高齢富裕層はどこにいるのか、その資産は今後どこへ向かうのか
2026年10月01日
金利上昇と「資本コストや株価を意識した経営」
金利上昇による資本コスト上昇は限定的だが引き続き要注視
2026年10月13日
預貸率における地域間格差
東京都への一極集中と地域金融機関に期待される対応
2026年10月02日
飲食料品の消費減税による消費行動への影響
買い控え・反動増は限定的。外食支援策は実態を見極めた対応を
2026年10月19日

