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バーゼルⅢ、ボルカー・ルールで増大する金利リスク

邦銀の国債投資増加により、1%pt の金利上昇で3兆円の評価損発生との推計も

金融調査部 主任研究員 金本 悠希

サマリー

◆2013年から適用されるバーゼルⅢでは、自己資本の質・水準が大幅に引き上げられるため、銀行によってはROE(自己資本利益率)が低下すると予想される。これに対して、銀行が拡大すると予想されるビジネスの一つが国債投資である。国債は、バーゼル規制上、自国通貨建ての自国国債は標準的手法ではリスク・ウェイトが0とされており、また、流動性カバレッジ比率規制(2015年から導入予定)によっても保有が促進される。

◆バーゼルⅢの内容が固まる以前から、邦銀は国債投資を増加させており、2011年12月時点で約163兆円の国債を保有している。その結果、金利が上昇した際に損失を被るリスクである「金利リスク」が蓄積されている。

◆このような状況において、米国のボルカー・ルールによって、米銀等の日本国債の売買が禁止される可能性が生じ、金利リスクの顕在化のきっかけとなる懸念が生じている。わが国当局は米国当局に日本国債をボルカー・ルールの例外とするよう要請しているが、予断を許さない状況である。邦銀にとって、金利リスクの管理が益々重要となっている。

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