四半期報告簡素化、検討開始

ASBJが2010年度末までに新基準公表

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2010年09月24日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆2010(平成22)年9月16日、ASBJ(企業会計基準委員会)は、本委員会において、四半期財務諸表の会計基準等の簡素化に向けた今後の検討方針について審議した。

◆これは、政府の新成長戦略で「四半期開示の大幅な簡素化」の2010年度内の実施が求められていることを受けてのものである。ASBJは2010年内に公開草案、2011年3月に最終基準を公表する予定である。

◆四半期報告制度の導入時においては、金融審議会及び、ASBJの専門委員会・本委員会で作成者・利用者・監査法人等を交え、時間をかけて議論が行われた。今回は、投資家等の財務諸表利用者を交えた議論が十分に行われないまま、簡素化という方針が政策決定された。そのためASBJも簡素化の方針に沿った議論を行わざるを得ない状況となっている。

◆財務諸表利用者から見ると、金融審議会の活動が実質的に凍結されていることによる弊害が出た例といえよう。

◆なお、新成長戦略では2010年度中に「取引所における業績予想開示の在り方の検討」も実施することとしており、こちらの動向にも注意が必要である。

本レポートは、サマリーのみの掲載とさせて頂きます。

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