わが国の金融商品会計の方向性

IFRS9を基本的に受け入れ

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2010年08月25日

  • 吉井 一洋

サマリー

◆2010年8月16日、ASBJ(企業会計基準委員会)は、「金融商品会計基準(金融資産の分類及び測定)の見直しに関する検討状況の整理」(以下「検討状況の整理」)を公表した。

◆金融商品会計については、ASBJは、2009年5月に一度論点整理を公表している。しかし他方で、IASB(国際会計基準審議会)と米国のFASB(財務会計基準審議会)が、2009年4月2日のロンドン金融サミットを受けて金融商品会計全般の見直しを進めている。同年11月にはIASBがIFRS9号「金融商品(の分類と測定)」を公表した。

◆今回の検討状況の整理では、会計基準のコンバージェンスの観点から金融商品会計についてIFRS9号の内容を基本的に受け入れる方向性を示している。ただし、公正価値の変動をOCI(その他の包括利益)に計上する株式や、非上場株式については、IFRS9号とは異なる扱いも示した上で、意見募集している。

◆意見募集は、2010年11月30日まで行われる。

本レポートは、サマリーのみの掲載とさせて頂きます。

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