サマリー
◆機械受注残高は直近で過去最大となったが、実質額などで見ても2023年後半から増加傾向にある。そこで、2023年1月以降の受注残高の増加額の寄与度を機種別・需要者別に試算すると、上位10項目だけで約6割を占める。特定の項目に受注が偏ることで、そうした受注に対応する機械メーカーでは、人手不足などを背景とした生産能力の限界に直面しやすくなり、受注残高が増加したと考えられる。
◆機種別の受注残高を受注から販売までのラグの長さによって短期・中期・長期の3つのグループに分類すると、短期の割合が緩やかに低下する一方、中期や長期の割合は徐々に上昇し、ラグの平均も上昇している。受注から販売までのラグが長い機種が全体に占める割合が上昇し、受注残高が押し上げられてきた面もあるのだろう。
◆機械受注残高の増加が続く状況下では、受注残の消化が進んでいくことで、長期間にわたり設備投資を下支えしていくことが期待できる。その一方で、機械メーカーが手元の受注残の処理に追われ、新規の受注に対応できなくなっていく可能性がある。また、受注残高が積み上がった結果、機械投資に対する機械受注額の先行性が低下している。受注額だけではなく、販売額や受注残高などの動向にも目を向けることが望ましいだろう。
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