サマリー
◆2025年1月23、24日に開催される金融政策決定会合で、日本銀行は政策金利を0.50%に引き上げるとの見方が広まっている。そこで本稿では、政策金利の引き上げが家計と企業に与える影響を考察する。
◆【家計への影響】政策金利が0.25%から0.50%に引き上げられると、家計全体では純利息収入が0.2兆円程度増加する。もっとも、その恩恵は多くの資産を有する高齢世帯に偏り、住宅ローンを多く抱えている30~40代の世帯では、年収対比で見た純利払い負担が他の世代と比較して大きくなる見込みだ。
◆【企業への影響】企業全体では、政策金利の引き上げにより純利息収入は0.7兆円程度減少する。業種別には製造業よりも非製造業で、企業規模別には大企業よりも中小企業で、経常利益対比で見た純利払い負担の増加幅が大きくなるだろう。利払い費に加えて人件費の増加という側面からも中小企業を取り巻く環境は今後一段と厳しくなる可能性がある。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
日本経済見通し:2023年4月
金利が上昇したら日本経済はどうなるか
2023年04月20日
-
年齢別に見る消費停滞の背景と回復の鍵
マインド改善や30~50代の実質所得増で個人消費は持ち直しへ
2024年08月13日
-
「賃金と物価の好循環」の進展評価と定着に向けた課題
全体では進展も、家計向け非製造業は循環的な上昇メカニズムが弱い
2024年11月20日
同じカテゴリの最新レポート
-
2025年12月鉱工業生産
半導体製造装置の減産などが押し下げ要因/軟調な推移が続く見込み
2026年01月30日
-
2025年10-12月期GDP(1次速報)予測~前期比年率+0.7%を予想
2四半期ぶりプラス成長も一時要因を除けば力強さを欠く内容か
2026年01月30日
-
2025年12月雇用統計
失業率は横ばいだったが、有効求人倍率は9カ月ぶりに上昇
2026年01月30日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
-
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
-
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
-
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
-
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日

