サマリー
◆2024年4月1日に公表予定の3月日銀短観において、大企業製造業の業況判断DI(最近)は+11%pt(前回調査からの変化幅:▲2%pt)、同非製造業では+34%pt(同:+2%pt)を予想する。
◆大企業製造業では、とりわけ「自動車」で業況判断DI(最近)の大幅な低下が予想される。自動車メーカーの一部工場の稼働停止によって、生産・販売台数が大きく落ち込んでいることが影響した。自動車生産の停滞は、関連業種である「鉄鋼」にも波及し、同業種の業況判断DI(最近)を下押しするとみている。
◆大企業非製造業に目を向けると、「情報サービス」では、業況判断DI(最近)が上昇するとみている。システム開発受注が堅調に推移していることが背景にある。また「小売」では、インバウンド消費の拡大などによる収益環境の改善が、業況判断DI(最近)を押し上げるとみている。
◆2023年度の設備投資計画(全規模全産業、含む土地、ソフトウェアと研究開発投資額は含まない)は前年度比+9.6%と予想する。2024年度の設備投資計画(全規模全産業、同ベース)は、前年度比+2.2%を見込む。更新投資や能力増強投資、人手不足に対応するための省力化投資などが発現するとみている。
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