サマリー
◆2023年12月13日に公表予定の12月日銀短観において、大企業製造業の業況判断DI(最近)は+11%pt(前回調査からの変化幅:+2%pt)、同非製造業では+27%pt(同:±0%pt)を予想する。
◆大企業製造業では、「自動車」の業況判断DI(最近)が上昇するとみている。半導体不足が概ね解消し、挽回生産が進展していることが背景にある。また、自動車の増産を受けて、「繊維」などでも業況判断DI(最近)の上昇を見込む。
◆大企業非製造業では、国内経済活動の正常化の進展やインバウンド消費の増加によって、「小売」、「宿泊・飲食サービス」、「対個人サービス」で業況判断DI(最近)の上昇を予想する。他方、「建設」や「運輸・郵便」では人手不足による供給制約の影響で業況判断DI(最近)が低下するとみている。
◆2023年度の設備投資計画(全規模全産業、含む土地、ソフトウェアと研究開発投資額は含まない)は、前年度比+12.9%と予想する。全体としてグリーン化・デジタル化対応のための設備投資意欲が高まっているとみられる。
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