サマリー
◆2023年9月日銀短観では、大企業製造業の業況判断DI(最近)は+9%pt(前回差+4%pt)、大企業非製造業では+27%pt(同+4%pt)となった。
◆大企業製造業の内訳を見ると、「素材業種」(前回差+6%pt)の業況判断DI(最近)の上昇幅が大きい。大企業非製造業では、「電気・ガス」(同+36%pt)の業況判断DI(最近)が大幅に上昇した。加えて、訪日外客数の増加や国内での人流の活性化が「宿泊・飲食サービス」(同+8%pt)や「小売」(同+7%pt)の業況判断DI(最近)を押し上げた。
◆最近の交易条件(販売価格判断DIと仕入価格判断DIの差)を見ると、大企業製造業では改善した一方、同非製造業では横ばいとなっている。製造業を中心にこれまでの急速なコスト増を販売価格へ転嫁する動きが足元で進んでいることを確認させる内容だが、非製造業では価格転嫁の動きが一巡しつつある。先行きの交易条件については、製造業・非製造業ともに横ばいが見込まれている。製造業においても価格転嫁の動きが一巡することが示唆される。
◆2023年度の全規模全産業の設備投資計画(含む土地、ソフトウェアと研究開発投資額は含まない)は前年度比+13.0%であった。例年の修正パターンと比べ、中小企業非製造業の上方修正幅が大きかった。全体としては比較的高めの伸び率が示されており、堅調な結果であった。グリーン化・デジタル化対応のための設備投資意欲が高まっているとみられる。
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