サマリー
◆2023年1月の完全失業率(季節調整値)は2.4%と2カ月ぶりに低下した。雇用環境は回復傾向を維持していると考えられる。内訳を見ると、失業者数は小幅に減少し、就業者数は増加した。非労働力人口は大幅に減少した。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けやすい対人接触型サービス業の就業者数は増加した。
◆2023年1月の有効求人倍率(季節調整値)は1.35倍(前月差▲0.01pt)と前月から小幅に低下、新規求人倍率(季節調整値)は2.38倍と2カ月連続で横ばいだった。新規求人倍率の内訳を見ると、求人側と求職側のいずれも増加した。
◆先行きの失業率は経済活動の正常化の進展に伴って低下しよう。ただし、物価高や外需縮小の影響を受けて、そのペースは緩やかとなるだろう。また、人手不足の深刻化を受けて、先行きの有効求人倍率は上昇しよう。
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