2022年6月雇用統計

失業率は横ばい/雇用環境は改善傾向を維持

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2022年07月29日

  • 和田 恵

サマリー

◆2022年6月の完全失業率(季節調整値)は2.6%と前月から横ばいだった。内訳を見ると、就業者数は2カ月ぶりに増加し、失業者数は横ばいだった。非労働力人口は5カ月連続で減少しており、雇用環境は改善傾向を維持したとみられる。

◆6月の有効求人倍率(季節調整値)は1.27倍(前月差+0.03pt)と上昇した一方、新規求人倍率(同)は2.24倍(同▲0.03pt)と低下した。新規求人倍率は前月の大幅上昇の反動が見られたものの、均して見れば上昇基調にある。

◆先行きの雇用環境は、対人接触型サービス業を中心に改善が続こう。ただし、夏休み期間の人の移動、接触機会の増加等によって新型コロナウイルス新規感染者数が一段と増加し、再度経済活動が抑制されれば雇用環境の回復は遅れるだろう。

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